ワイン名: ブエナ・ピンタ(Buena Pinta)
生産者: ボデガス・イ・ビニェードス・ポンセ(Bodegas y Viñedos Ponce)
生産地: スペイン / マンチュエラ(スペイン東部の内陸。日差しは強いですが、標高が高くて涼しい風が吹き抜ける産地です)
ブドウ品種: モラビア・アグリア主体、ガルナッチャ(「モラビア・アグリア」は、ほぼ絶滅しかけていた超マニアックな地ブドウです!)
タイプ: 赤ワイン / ライト〜ミディアムボディ(軽やかでスルスル飲めるタイプ)
生産者の歴史や哲学
ボデガス・ポンセは、天才醸造家と名高いフアン・アントニオ・ポンセさんが、2005年に弱冠23歳で父親とともに立ち上げたワイナリーです。
彼の最も素晴らしいところは、「マイナーな地ブドウの救世主」であることです。
スペインのこの地域では、色濃くアルコール度数の高いワインがもてはやされた時代があり、「モラビア・アグリア」のような酸味が強くて色が薄い品種は、利益にならないからと次々に引っこ抜かれていました。
しかし彼は、その見捨てられそうになっていた古いブドウの木にこそ、この土地の本当の魅力が詰まっていると信じて愛情を注いだのです。
畑では自然のサイクルを大切にするビオディナミ(月の満ち欠けなども取り入れた、超自然派な農業)を実践。
醸造でも、木の香りが付きすぎない古い大樽を使い、ブドウの個性をそのまま瓶に詰め込むため、余計な手は一切加えません。
「ワインを造るのは人間じゃなくて自然だよ」とでも言わんばかりの、ピュアで誠実なワイン造りを行っています。
ワインの味わい
「ブエナ・ピンタ」とは、スペイン語で「見た目がいい」とか「いい感じ!」という意味。
その名の通り、グラスに注いだ瞬間に「あ、これ絶対美味しいやつだ」と直感するような、明るく透明感のあるルビー色をしています。
香りを嗅ぐと、野イチゴやチェリーのフレッシュな果実の香りに、スミレのお花、そして少しだけ白コショウのようなスパイシーなアクセントがふわりと漂います。
スペインの赤ワインというと「ガツンと重口!」を想像するかもしれませんが、このワインは真逆です。
絶滅の危機から救われた「モラビア・アグリア」が、とっても綺麗でジューシーな酸味を持っているので、まるでブルゴーニュのピノ・ノワールや、上質な自然派のボジョレーのように、スルスルと優しく体に染み込んでいきます。
ソムリエからのちょこっとアドバイス
このワインは、少し冷やし目(スクナヒコワインの夏の店内と同じ、18度くらい)で飲むのが一番美味しいです! お料理は、生ハムやサラミなどのシャルキュトリーはもちろん、私が元料理人としてぜひおすすめしたいのが「焼き鳥(塩)」や、ハーブを効かせた豚肉のソテー。重すぎないお肉料理と合わせると、まさに「いい感じ!」なマリアージュが楽しめますよ。
