ワインの賞味期限は?ソムリエが詳しく解説
- sukunahikowine
- 10月17日
- 読了時間: 3分
更新日:10月18日
「知り合いからワインをもらったけど、どれくらい置いておけるのかわからない」そんな疑問をお持ちではありませんか?
結論から言うと、正しい環境で保存できれば2〜3年は問題ありません。中には10年以上美味しく飲めるワインもあります。ただし、普段ワインを飲まない方は、できるだけ早く飲むことをおすすめします。
その理由を理解するには、ワインの「熟成」「酸化」「劣化」の違いを知ることが大切です。

この記事を書いているの、京都府南部でワインショップをしています、スクナヒコワインの安田智貴です。元料理長でソムリエの資格を持っています。妻と子供2人の4人家族です^_^
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ワインの熟成と酸化は実は同じ。
「ワインは熟成させると美味しくなる」と聞いたことがある方も多いでしょう。実はこの“熟成”とは、酸化による変化のことを指します。
ワインは酸素と触れることで香りや味わいが変化していきます。その変化のうち、私たちが「美味しくなった」と感じるものを「熟成」、逆に「酸っぱくなった」「風味が落ちた」と感じるものを「酸化」と呼んでいるだけなのです。
トマトで例えるとわかりやすいでしょう。
まだ青く硬いトマトが「若いワイン」。
それが完熟して甘くなるのが「熟成」。
さらに熟しすぎて風味が抜けてしまうのが「酸化」です。

ワインの劣化とは?熟成・酸化との違い
「劣化」は熟成や酸化とは異なり、保存環境の悪さによって起こる品質の低下です。ワインはアルコール度数が高いわけでもなく、火入れ処理もしていません。そのため、瓶の中にはさまざまな微生物が存在し、そのバランスが崩れるとワインから異臭がしたり、急激に酸化してしまうことがあります。
トマトでいえば、真夏の炎天下に放置して腐ってしまう状態が「劣化」にあたります。ワインは腐敗こそしませんが、風味が大きく損なわれてしまいます。
ワインを劣化させない保存状況は?
ワインはとてもデリケートなお酒です。以下の条件を守ることで、できるだけ長く美味しさを保てます。
- 温度:10〜16℃(酸化防止剤が少ないワインは14℃以下が理想) 
- 湿度:60〜70% 
- 光:直射日光を避ける 
- 振動:できるだけ静かな場所で保管する 
この条件を満たすには、日本の家庭環境ではワインセラーの使用が理想的です。セラーがない場合、年単位での保管は難しいため、頂いたワインはなるべく早めに飲むのがおすすめです。
ただし、もともと長期熟成を前提に造られたワインは、開封前に少し「休ませる(安定させる)」期間を設けるとよいでしょう。

ワインは保存状態さえよければ安いものでも2.3年は美味しく飲めます。
ただし、保存環境が整っていない場合は思ったより早く劣化してしまうこともあります。
もし「開けた後はどうすればいいの?」と気になる方は、次の記事「開けたワインはいつまで飲める?」で詳しく解説しています。
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