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開けたワインはいつまで飲める?ソムリエが解説!!


ワインは一度抜栓してしまうと、酸化が進み、少しずつ味が変化していきます。今回は、**開けたワインが「いつまで美味しく飲めるのか」**を、ソムリエの視点でわかりやすく解説します。

注ぐワイン


この記事を書いているの、京都府南部でワインショップをしています、スクナヒコワインの安田智貴です。元料理長でソムリエの資格を持っています。妻と子供2人の4人家族です^_^

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結論:スパークリングは当日中、それ以外は2〜3日が目安

結論から言うと、スパークリングワインは当日中に飲み切るのがおすすめ。赤ワイン・白ワインは、2〜3日以内美味しく楽しめる目安です。

ただし、これはあくまで一般的な目安。ワインによっては1週間ほど変わらず楽しめたり、むしろ2日目が一番美味しいということもあります。

そこで今回は、

  • 抜栓後も長く楽しめるワインの特徴

  • 保存グッズは使うべきかについて詳しく解説していきます。

シャンパーニュ

長く楽しめるワインとそうでないワインの違い

ここで意外に感じるかもしれませんが、酸化防止剤が少ないワインの方が長く楽しめることがあります。

はい、間違いではありません。酸化防止剤が少ないワインの方が、むしろ抜栓後の変化をゆっくりと味わえるのです。


なぜかというと、ワインの中には目に見えない微生物がたくさん生きています。この微生物たちのバランスで香りや味わいが変わるのですが、酸化防止剤はその動きを抑制します。

つまり、

  • 酸化防止剤が少ないワイン → 抜栓後も変化が豊かで、日ごとに違う味わいを楽しめる。

  • 酸化防止剤が多いワイン → ゆるやかに酸化して、次第に風味が落ちていく。


たとえば、スーパーや量販店で買う一般的なワインは酸化防止剤がしっかり入っているため、2〜3日以内に飲み切るのがおすすめ。一方で、自然派ワインや酸化防止剤無添加のワインは、1週間かけて変化を楽しむのも面白いでしょう。


ただし、注意点もあります。自然派ワインは翌日「豆っぽい」香りが出て美味しくなくなることもあるので、ある意味ちょっとした賭け。その変化こそが自然派の魅力でもあります。

ワインを作っているところ

スパークリングワインはキャップで2〜3日楽しめる

「炭酸が抜けてしまうから、スパークリングは当日中だけ」と思っていませんか?実は、専用のキャップを使えば2〜3日は美味しく楽しめます。


キャップにはいくつか種類がありますが、基本の仕組みはどれも同じ。瓶内に空気を押し込み、内部の圧力を高めて炭酸を逃がさないというものです。


私もレストラン勤務時代からいろいろ試しましたが、最終的におすすめできるのは「空気圧で密閉するタイプ」。スパークリング好きなのに「飲みきれないから…」と諦めていた方は、ぜひ試してみてください。家でもたっぷりスパークリングを楽しめますよ。

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普通のワインの保存グッズ、実際どう?

スパークリング以外の**スティルワイン(発泡していないワイン)**にも、さまざまな保存グッズがあります。

私は以前、同じ銘柄を複数本開けて、以下の4パターンで実験してみました。

比較実験の結果

保存方法

美味しく飲めた日数

メリット

デメリット

① コルクで栓をする

約3日

お金がかからない

横に寝かせられない。酸化が少し早い

② バキューマーで空気を抜く

約3日

繰り返し使える

香りがかなり抜ける(論外)

③ 窒素ガスを入れる

約4日

少し長持ちする

使い切りタイプでコスパが悪い

④ アンチオックス使用

約4日

効果はある・長期使用可

価格が高め(約4,000円)

結果まとめ

正直、バキューマーはおすすめしません。香りが飛びやすく、ワイン本来の良さが失われてしまいます。

③と④は多少長持ちはしますが、「開けたら毎日飲む」タイプの人にはコスパがいまひとつ。

おそらくあまりいないかと思いますが、抜栓して次に飲むのが3日後のような方は窒素ガスがお勧めです。

最終的に感じたのは、コルク保存がいちばん自然でバランスがいいということ。お金もかからず、香りも保ちやすい。結局、ワインは自然に任せるのがいちばん美味しいのかもしれません。

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まとめ:開けたワインは“保存と変化”を楽しもう

ワインは開けた瞬間から、ゆっくりと表情を変えていきます。スパークリングは当日中に、赤・白は2〜3日以内を目安に飲むのがおすすめ。

ただし、酸化防止剤が少ない自然派ワインは、時間の経過とともに驚くほど個性的な味わいを見せてくれます。


保存グッズを使えば多少長持ちさせることもできますが、いちばん大切なのは「今日の味をどう感じるか」。

抜栓後の数日間こそ、ワインの奥深さを感じる最高の時間です。焦らず、変化を楽しみながら一杯ずつ味わってみてください。


関連記事:開けていないワインがいつまで飲める!?はこちらの記事をご覧ください。

関連記事:酸化防止剤は悪なのか?はこちらの記事をご覧ください。


ちょっとした贅沢をご家庭で。

京都・城陽にある小さなワインショップ「スクナヒコワイン」では、ナチュラルでクリーンな味わいの自然派ワインを中心にご紹介しています。

数千円で味わえるちょっとした贅沢をお届けしたいと考えております。

最新の入荷情報やイベント情報はInstagramで更新中📸ぜひフォローして、ワインのある日々を一緒に楽しみましょう。

▶︎ WEBサイト:https://www.sukunahiko.net

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酒類販売管理者標識

酒類販売管理者氏名: 安田 智貴

酒類販売管理者研修受講年月日: 令和6年8月29日

次回研修の受講期限: 令和9年8月27日

​研修実施団体名: 宇治小売酒販組合

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スクナヒコワイン

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