【異常なコスパ】ブラインドで7500円と間違えるスロベニア産ピノ・ノワール「HGWノワール」
- sukunahikowine
- 3 日前
- 読了時間: 4分
スクナヒコワインの安田です。
今回は、ニュージーランド出身の異色な醸造家がスロベニアの地で手掛ける、じんわり染みるピノ・ノワールをご紹介します!

この記事を書いているのは、京都府城陽市でワインショップを営む「スクナヒコワイン」店主の安田智貴です。
元料理人であり、ソムリエでもある私が家庭でのちょっとした贅沢をお届けしています。
家では妻と子ども2人に囲まれる4人家族。毎日体力お化けの子供達に振り回されヘトヘトになっています。^_^
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○ 生産者の特徴
世界を渡り歩いたさすらい人:
創業者のニコラス・ジー(愛称ニック)はニュージーランド出身。
フランス、ドイツ、カリフォルニアなど世界各地で修行を重ねてスロベニアに辿り着いた、異色の経歴を持つ醸造家です。

畑の声を聴く自然派アプローチ:
除草剤は使わず、土も耕さない。「ぶどう畑に語らせる」という哲学のもと、最小限の介入を貫いています。

品質第一の実用主義:
コルクによる品質のブレを防ぐため、高級ラインのワインであっても迷わずスクリューキャップを採用するこだわりを持っています。
○ 産地の特徴
スロベニア・シュタイヤルスカ地方:
舞台となるのは、美しい丘陵が広がるスロベニア北東部の銘醸地です。
雨が多い地域だからこその工夫:
泥灰岩主体の土壌で、年間降水量が比較的多い地域。放っておくとぶどうが育ちすぎてしまうため、徹底した「低収量」で味わいをギュッと凝縮させています。
ワインの概要

銘柄名: HGW ノワール 2019
品種・アルコール: ピノ・ノワール100%(アルコール度数 11.5%)
醸造: 冷却装置を使わず、自然の室温で発酵。その後は古いフレンチオーク樽(新樽率はわずか10%)で熟成させ、ぶどう本来のピュアさを最大限に引き出した1本です。
実際に飲んでみた感想
ブルゴーニュに迫る奥深いアロマ:
グラスに注ぐと、ブルゴーニュの高級ピノ・ノワールを思わせる奥深い香りが広がります。
ただのそっくりさんではなく、どこか初めて出会うような新しいニュアンスも感じられるワクワクする香りです。
空気に触れさせて「化ける」魔法:
注ぎたては少し「還元香(密閉され、酸素に触れていないことで出る閉じこもった香り)」を感じますが、ご安心を。
グラスをくるくると回して(スワリング)空気を含ませてあげると、途端に驚くほど綺麗でピュアな味わいに化けます!
舌先で感じるわずかなピチピチ感:
開けたてを口に含むと、舌先にほんの少しだけ微炭酸のようなピチピチとした刺激を感じるかもしれません。
「おや?」と思われるかもしれませんが、これはスクリューキャップのワインによく見られる現象です。
空気に触れるとすぐに消えて、本来のまろやかな味わいに落ち着くのでご安心くださいね!
ソムリエとしての正直な驚き:
ピノ・ノワールは本当に不思議な品種で、本家「ブルゴーニュ」が放つ別格の香り高さは、他産地とは桁違いだと思っていました(個人的にそれに迫ったのはオーストラリアのタスマニアくらい)。
しかし、このスロベニアのピノは、見事にその「ブルゴーニュ感」を醸し出しています!
合いそうな料理
旨味や酸味を感じる和食: ワイン自体が繊細な「薄旨の出汁感」を持っているので、味が濃すぎるお料理よりも、お醤油や出汁の旨味を感じるお料理と抜群に合います。少し季節外れですが、醤油ベースのあっさりとしたお鍋なんか最高ですね!
赤身のお肉やお魚: 脂の少ないヒレカツや、さっぱりと大根おろしを添えたヒレステーキ、牛もも肉の煮込みなどがよく合います。お魚なら、漬けマグロやカツオのたたきとも好相性です。
通好みの食中酒として: さらには「ぬか漬け」や「ブルーチーズ」のような、少しクセのある個性的な食材とも面白く調和します。派手すぎず、でもしっかりと料理を引き立ててくれる「通好みの食中酒」として大活躍してくれますよ。
まとめ
ブルゴーニュワインが高騰している昨今、手頃なものでも7,000円近くしてしまいますよね。このワインは4,000円台。
「今日の晩酌に気軽にかごへ…」という価格ではないかもしれませんが、この圧倒的な香り高さと薄旨感を味わえると思えば、途端にコスパは異常なほど良くなります。
もし私がブラインド(銘柄を隠して)で出されたら、間違いなく「7,500円ぐらいのブルゴーニュですね」と答えてしまうクオリティ。
ブルゴーニュ好きの方にこそ、絶対に飲んでいただきたい驚きの1本です!


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