フレッド・ロイマー リースリング・カンタプールをソムリエがレビュー
- sukunahikowine
- 2月20日
- 読了時間: 4分
先に感想
良い意味で裏切ってくれるワインです!!
オーストリアのリースリングは果実味は控えめでキリッとした酸があるイメージが強いんですが、これはブドウがしっかりと熟したニュアンスがあり、ボリュームのある味わいです。
それでいて後味はスパッと締まる辛口。桃やアプリコットの香りに、生姜みたいなニュアンスもあって、飲むたびに気分が上がります。当店で行った試飲会でも好評で売上No.1でした
この記事を書いているのは、京都府南部でワインショップを営む「スクナヒコワイン」店主の安田智貴です。元料理長でソムリエ資格を持ち、料理とワインの両面から“美味しい”をご提案しています。妻と子ども2人の4人家族で、家族と一緒に楽しめるワイン時間を大切にしています^_^
オーストリア、カンタプールの特徴

カンプタールは、ワイン山地で有名なニーダーエスタライヒ地方。首都ウィーンから車で北西へ約1時間の銘醸地。
夏は35℃を超えることもあるのに、川沿いから冷気が入って夜はグッと冷える…つまり寒暖差が大きい地域です。
風通しもいいので病気の影響が出にくく、ワインは“フレッシュでクリア”になりやすいのが特徴。
主役はリースリングとグリューナーで、「カンプタール」表記は基本“辛口”のワインになります。
フレッド・ロイマー

フレッド・ロイマーは、オーストリアを代表する白ワインの造り手のひとり。
カンタプールのリーダー的存在で、その年の気候、カンタプールのテロワールを如実に表している生産者と言われています。世界的にも評価が高い生産者です。
もともとは家族の農場がルーツで、若い頃にドイツやカリフォルニアの畑で修業。1987年から父のワイナリーで働き、1997年に引き継いでから、彼のスタイルがグッと洗練されます。

大きな転機になったのが1998年。ぶどうに菌(ボトリティス)が大量発生したことで、「状態のいい果実だけを使う」「収穫タイミングを見直す」方向に舵を切りました。濃くてアルコールが高いワインを目指すのではなく、果実のきれいさ、フレッシュさ、そしてミネラル感(塩っぽさや石っぽいニュアンス)を大事にするスタイルへ。
哲学は「犠牲なき持続可能性」。妥協しない“クオリティマニア”と言われつつ、本人は意外と気さくで、温かさもあるタイプ。強さの中に人間味がある…そんな生産者です。
リースリング カンタプール

今回の「リースリング・カンプタール(カンタプール)」は、その名の通りカンプタールの畑のぶどうだけで造られています。
樹齢は10〜50年。土壌は片麻岩が主体(約80%)で、黄土と砂利も混じるタイプ。収穫は9月下旬〜10月中旬に手摘み。皮と少しだけ触れさせる工程(最大4時間)を入れつつ、大部分は房ごとやさしくプレスします。
発酵はステンレスタンクで、温度を上げすぎず(最大20℃)ゆっくり8〜12週間。さらに澱(発酵後に沈む旨味成分)と一緒に寝かせて、
細かい澱とともに瓶詰め。クリアさだけじゃなく、ちゃんと厚みが出る造りです。
実際に飲んでみて
色は緑がかったイエロー。香りがもう、最初から気持ちいいです。笑
桃、スグリ、キウイのフレッシュさに、蜂蜜っぽい甘いニュアンス。そこに生姜の砂糖漬けみたいな香りと、オレンジピールのほろ苦さもふわっと重なります。
口に含むとジューシーでしなやか。黄桃のようなピュアな果実味がしっかりあって、ライムゼリーみたいな爽やかさも感じます。酸はきりっとしてるんですが、ただ尖ってるんじゃなくて、ジューシーな果実味が後ろから支えてくれる感じ。
濃厚なのに引き締まっていて、余韻はレモンの皮のニュアンスが力強く長い。
オーストリアらしい清涼感+想像以上のボリュームでひとつの完成形を目の当たりにしているような気持ちになりました。
最後に
「フルーティーでジューシーだけど、辛口でキレる」って、言葉だけならよく聞くんです。でもこのロイマーのリースリングは、その完成度が高い。
果実の厚みで満足させてくれるのに、最後はスパッと気持ちよく終わる。
飲み疲れしないのに、ちゃんと印象に残るんですよね。
合わせるなら、蒸し魚、アジアン、冷製料理がめちゃくちゃ相性いいです。
温度は10〜12℃くらいで。最初は少し冷やしめ、そこから温度が上がってくると香りと厚みがどんどん開いてきます。
オーストリアのリースリング観、ちょっと変わると思いますよ!!
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